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なぜロンドンという名前のクラブがないのか?

蹴球往復書簡

そして、そんなイングランドの首都ロンドンにはプレミアリーグだけでもアーセナル、チェルシー、ウェストハム、チャールトン、トットナム、フラムという6つのクラブが存在している。一国の首都がこれほどまでにトップリーグに多くのクラブを保有しているのは、欧州でも極めて稀なケースである(例えば、フランスの首都パリにはパリ・サンジェルマン1つしかないし、イタリアの首都ローマにもASローマとラツィオの2つしかない。我らが日本に於いてもFC東京と東京ヴェルディ1969の2チームのみ。しかもヴェルディはその全盛期に川崎をホームタウンにしていたのは周知の事実である)。

ちなみに、イングランドを含むイギリス社会は言うまでも無く強固な「階級社会」を形成している。例え同じアングロサクソン系でも、家柄や職業、また住んでいる場所によって明確な選別が為されている。話している英語で「階級」が解るとも、「階級」によって行きつけのパブの内装が異なるとも言われている。そして、その首都ロンドンはそうした社会構成の縮図でもあり、パリ、ローマ、東京などでは考えも付かないような「人種」、「民族」、「階級」の棲み分けが厳格に為されている。従ってこのイギリスという国の、特に「イングランドのフットボール」は階級闘争の色合いが欧州で最も顕著であり、また実際の現実にも反映されていると言える。


┗(;´Д`)┛超ためになりました

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