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ミドル増とFK減の関係

今大会、ミドルシュートが増えたと、マスコミは挙って書き連ねています。
たしかに、「無回転シュート」と呼ばれる球で、カカ、ジュニーニョ・ベルナンブカーノ、ロシツキーなど見事なゴールを決めています。
これは、新ボールである「+チームガイスト」によるものと推測できます。
このボール、従来のボールよりも、さらに縫い目を少なくし、空気抵抗を減らしたことにより、無回転でのボールの変化を生みます。また、従来のボールよりも、軽いという特徴も、無回転を生む一つの要因ではないでしょうか。

ココで注意したいのは、このボールじゃなくても、実際は「無回転シュート」は、打つことは可能です。
ある程度以上の筋力を持つ選手で、ボールとインステップ(足の甲)の接っする時間を、普通よりも長めにイメージし、ボールを押し出すように蹴る。
言葉で言うのは簡単だけど、実際はかなり難しい技術で、日本で意識的に蹴れる選手と言えば、神戸の三浦淳宏しか思い浮かびません。

「無回転シュート」を放つと、どうなるのか?空気抵抗により、予期せぬブレを生みます。
これによりGKはファンブルしたり、目測を誤ったりするので、「GK泣かせのボール」と悪評?も立ちました。
また縫い目が極端に少ないので、GKが手で持った時に、”ひっかかり”も少ないのではないかと思われます。

さてそんな、攻撃側に素晴らしく、守備側には悪夢のようなボールですが、W杯を通じて、一つ気になる点が目に付きます。
それは、『直接FKによるゴール(もしくはゴールに直結するようなもの)』の少なさ
特にこれは、名手と呼ばれる選手でも、ふかす場面が目に付きます。
代表的な例を挙げると、ジュニーニョ・ベルナンブカーノ(ミドル1本決めてるけど)、中村俊輔。
ベッカムは2本ほどFKをゴールに結び付けてるので除外したとしても、ピルロもアメリカ戦で見せたFK以外、ほとんどゴールへの可能性を見出せない気がする。

これで見えてくるのは、このボールが”変化系を得意とするキッカー”には向いていないのではないかと。
縫い目が少なくて軽いということは、逆に言えばフィット感が失われます。
皮目が少ないということは、1枚1枚の皮の面積が広く、擦りあげようにもあげらないのはないか?という推測が成り立つ。
これ特に中村にとっては致命的と言えるかもしれません。
彼の場合は特に、腰の回転で乗せることをイメージしてるのに、今後彼の足からFKによる魔法は激減し、それを意味することは・・・

準決勝フランスvsポルトガルで、C・ロナウドが見せた、ストレート系のFK。
フランスのGKバルテズは、驚いたかのように弾き出し、詰めていたフィーゴのヘッドはゴールを捕らえられず。
ゴールにはならなかったけど、このボールを象徴したようなシーンだと思った。

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